

レーザ溶接におけるシーム検出とシームトラッキング
実際の継手位置にレーザを正確に導く
自動レーザ溶接では、プログラムされた軌跡だけでは十分ではありません。重要なのは、実際のワーク上で継手がどこにあるかです。高精度な量産工程でも、加工、クランプ、組立に起因する部品ばらつきは避けられません。
成形工程、継手形状の変化、位置ずれにより、実際のシームが基準輪郭から外れることがあります。補正しなければ、狙いずれ、工程不安定、手直し、不良、溶接品質のばらつきにつながります。
光学式シーム検出・追従は、実際の継手を認識して位置を連続取得し、レーザビーム、加工ヘッド、ロボット、スキャナへ補正データを提供します。高速加工、複雑形状、条件変動下でも必要な位置へ正確にエネルギーを投入できます。
カメラによる2D・3D検出
継手の光学検出には、表面情報を捉える高解像度2Dグレースケール画像と、投影レーザラインから継手の幾何形状を測定する3D方式があります。
Precitecは両方式を1つのセンサシステムに統合しています。高精度な3Dシームプロファイルと詳細な2D表面画像を同時に取得し、継手位置、形状、外観特徴を総合的に評価します。難しい表面状態や厳しい産業環境にも対応します。
複合データにより、さまざまな継手形状、部品公差、接合条件に柔軟に対応し、実際のシームに沿った安定したレーザ誘導が可能です。
シーム検出・追従による工程安定化
溶接前または溶接中に実際の継手位置を計測します。取得した座標を用いて、ビーム、加工ヘッド、ロボット軌跡、スキャナ軌跡を高精度に調整します。
工程中は検出したシームを連続追従できます。形状変化、動的な動き、部品ばらつきがあってもレーザを継手中心に維持します。
これにより、再現性の高い溶接、手直し・不良の削減、工程信頼性の向上を実現します。特に高速・多品種の量産工程で効果を発揮します。
シーム検出・追従のメリット
- 基準軌跡だけでなく実際の継手位置に合わせた制御
- 部品・クランプ・組立公差があっても高精度に誘導
- 狙いずれ、手直し、不良を削減
- 自動生産における溶接品質を安定化
- 適応制御と品質保証のための信頼性の高いデータ
各種レーザ溶接プロセスへの適用
用途に応じて、ロボット溶接セル、スキャナ式リモート溶接、適応型溶接システムに組み込めます。実際の継手を確実に検出し、その位置に工程を合わせることが重要です。
リモートレーザ溶接では、高速かつ高精度なビーム位置決めが求められます。複雑部品では、プロセスモニタリング、品質評価、適応制御との組み合わせが可能です。フィラーワイヤを使用する場合は、シームおよびギャップ情報に基づいてワイヤ供給量も調整できます。

関連ソリューション
Precitecは、光学式シーム検出・追従からスキャナ溶接、適応制御まで、幅広い溶接課題に対応するソリューションを提供します。
WeldMasterシステム – 自動レ ーザ溶接向けのシーム検出、追従、プロセス制御。
ScanWelder– 高精度ビーム誘導による高速・柔軟なリモートレーザ溶接。
ScanMaster Plus– 高精度スキャナ加工とAI支援評価。
WeldMaster Wire Select– 光学式シーム追従と適応型ワイヤ供給。